ミスコンのSNSについて宣伝活動の過酷さや問題点、インフルエンサーへの転身事例を解説します。

ミスコンとSNS

 

昨今のミスコンはSNSによる宣伝活動が欠かせないものになりました。
公式イベントで行われるアピールの場とは別に、エントリー者がSNSの個人アカウントアカウントを使い、日常のオフショットなどの投稿でアピールしています。
一方で、SNSによる宣伝活動がエントリー者の負担になることや、当時の様子がSNS上に残り続けることを問題視する意見もあります。

 

 

SNSの過酷さ

 

心無いコメントを見つけてしまった女性

 

SNSによる宣伝活動は、コンテスト前の時期には頻繁に更新しないといけません。
たまにならメッセージのみの投稿でも構いませんが、ミスコンへ向けたSNS活動は画像か動画を添えるのがセオリーです。

 

また、ライバル陣営(他の参加者やそのファン)がネガティブキャンペーンをすることがあり、セクシーショットあざとさの感じる画像などを投稿すると、心のないコメントを寄せられることがあります。
始めたばかりでSNSを見てくれる人が少ない時期やアンチのコメントで傷ついた時でも、ミスコンで勝つためには安定的にSNSでの宣伝を続けていかないといけません。

 

 

SNSによる拡散

 

SNSが普及する前のミスコンは、大学内や一部のコアなミスコンファンしか注目しないイベントだったため、思い出作りや周囲の推薦を断れなかった理由でエントリーできる気軽さがありました。
昨今はミスコンの様子をSNSへアップする人が増えていて、水着審査や自己アピールの様子がSNSに残ってしまい、デジタルタトゥーのような存在になるケースが増えています。

 

ミスコンへ出場すること自体は世間からポジティブに捉えられますが、社会人になってから水着審査の画像が社内で拡散されるなど、嫌な思いをする事例も少なくありません。

 

一方で、地方大学や自治体主催など知名度が低いミスコンであっても、「可愛い」などとSNSで拡散して全国区になれるケースがあります。
ミスコンではないですが、博多のご当地アイドルとして活動していた橋本環奈さんは、小さな地方イベントで撮られた写真が2ちゃんねるとTwitterで「奇跡の1枚」、「1000年に1人の逸材」などとバズり、その後売れていった経緯があります。

 

 

インフルエンサーへ転身?

 

注目度の高いミスコンへエントリーする際に作ったSNSのアカウントは、イベントの集客力に応じて多くのフォロワーを獲得しやすいです。
さらにミスや準ミスなどグランプリの称号を手に入れれば、SNSによる発信力は大幅に高まります。

 

昨今はミスコンによるSNS活動で築いた基盤を活かし、企業案件などをSNSで発信する元出場者が増えています。
ミス・キャンパスに選ばれた全員がアナウンサーや芸能界へ行けるとは限りませんが、インフルエンサーの選択肢ができたことでミスコンの肩書きを使って仕事をするハードルが下がりました。
ミスコンで結果を残せなかったとしても、SNSのフォロワー数やミスコンに対する反響の大きさによっては、人気のインフルエンサーになれるチャンスがあります。

 

 

多様化したミスコン

 

友人と仲良くSNSを眺める様子

 

SNSの普及でミスコンの形は大きく変化しました。エントリー者がSNSで宣伝活動をするほか、昨今はSNSがメインのミスコンが人気を集めています。
代表的なのが女子校生ミスコンで、LINEでエントリーしてSNSの投票でグランプリを決める流れです。
中高生を対象にしたSNSミスコンは、大学のミスコンへ匹敵するイベントへ成長するポテンシャルを秘めています。